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シャドウラン和訳SixthWorldAlmanac

第六世界の主要国家情報

  • Republic of Chinaの項目が無くて吹いた

Japanese Imperial State(JIS) - 日本帝国

基本データ

  • 人口:1億4100万人
  • 主要言語:日本語(公式使用言語)
  • 州(県):愛知、秋田、青森、愛媛、福岡、福井、福島、岐阜、群馬、北海道、広島、兵庫、茨城、石川、岩手、鹿児島、香川、高知、熊本、京都、三重、宮城、宮崎、長野、長崎、奈良、新東京、新潟、大分、岡山、沖縄、大阪、フィリピン列島、佐賀、滋賀、島根、静岡、栃木、鳥取、富山、徳島、和歌山、山形、山口、山梨
  • 政府形態:立憲君主制
  • 隣接国:中華沿岸行政区(注:直訳)、韓国、ロシア
  • 地形:山がちで、わずかな平地と盆地、本州・北海道・九州・四国の主要4島と多数島嶼からなる
  • 名所:富士山、名古屋城、明石海峡大橋、阿寒自然公園、島と海の国立公園

地政学的概要

西洋では、日本の天皇の神性について常に議論が巻き起こっていました。これは、「JISの国民はなぜ、天皇を超自然的な、全知全能の存在として考えてないのか」ということを理解するのに際して非常に重要なことです。
天皇は太陽の女神である天照大神(カミ(訳注:原文も"kami"、以下同じ)に接触した人物)の直系の子孫であると認められています。
天皇の伝統的な役割は、カミの栄光を確実な物とする儀式を執り行うことで、その見返りとして、彼らは日本の長きにわたる繁栄を保護してきました。
しかし、2061年のRing of Fireの事故で、多くの皇族が死亡したことで、なぜそのような破滅的な事象が彼らに与えられるのか?という疑問が日本人の間にわき起こり、議論になりました。これが、天皇と企業間での抗争のきっかけになりました。
多くの点で、これは2世紀前の将軍と明治天皇との争いを思い起こさせることです。ただ、それはたんに権力争いというより、「日本の将来」と「日本人としての精神」の争いと言えるでしょう。
今上帝ヤスヒト(国民の間では絶大な人気があります)は国家国民が一丸となり、伝統的な価値観を保ち続け、JISへの忠節を説きま、企業にも同様のものを求めています。
長い日本の歴史が築いてきた伝統は、何の拘束を伴わない発展を許していないのです。
ヤスヒト帝の側近、神道様式のシャーマン、シアワセ、イーヴォと龍冥(これは若干、驚くべきことです)は親天皇派閥、一方でミツハマ、レンラク、耶鹿島、モノベ、ソニー、横河、小松、ダイアツ、そしてランが反天皇派を構成します
しかしこの派閥は明確なものではなく、レンラクとモノベは伝統主義への復古を求める天皇の考えには若干の同情の余地があると考えていますし、ミツハマ神道関係者との関係より良好な天皇との関係を築いています。
この派閥の分裂の原因は、国家の行く末をどうするか、という議論とは別に「誰が日本の命運を最終的にコントロールするか」という観点での意見の相違にあります。
この戦いは国会と影の世界の両方で継続的に行われています。国会では日々政治工作が行われ、それがシャドウランを生むことになり、その正否が翌日の国会に影響します。
キーマンの恐喝、賄賂、情報収集に関してはとりわけ多くの依頼を生むことになります。
企業法廷は両方の派閥の連立を模索しつつも抗争に巻き込まれ、論争はさらに広がるばかりです。
近年はヤスヒト帝の解放指針(ヤスヒト・アイデアル)によって国外の会社が橋頭堡を築くことが可能になり、アレスとネオネットが部分的にではありますが成功を収めています。

Manchuria - 満州

基本データ

人口:1億1825万人
主要言語:中国語、満州語
行政区:黒竜江省、熱河省、吉林省、遼寧省、瀋陽(首都)
政府形態: 民主主義
隣接国: 韓国、モンゴル、中華民国、ロシア
地形: 脱落性の森と耕地に変わっている北のツンドラ、草原
名所: アムール川とシベリアの大地

地政学的概要

覚醒国家である満州は、外部の人間には理解しづらい国家です。
この国家は民主主義国家で、初代大統領は選ばれた3つの偉大な精霊が彼と彼の国家を偉大なる勝利へと導くと宣言しました。
2028年に共産主義国家による軍事衝突の後、瀋陽に凱旋したシン・ヤオシェン(Shen Yaho-Xiang)が投票に勝利して大統領になりました。
以後、伝統的な信念に従って、満州の全ての「人の自由精霊」は市民権を得ることになり、人の精霊を召喚することは違法となりました。
人と自然との対立から覚醒国家となったアマゾニアと違い、満州における覚醒者は多数の精霊(国勢調査によれば、人口の15%を数える)によって公的に認知される地位を持っています。
人の精霊はしばしば、市民の援助をし、メタヒューマンに混じって人生を送ろうとします。この精霊の社会への参加という社会的情勢は、精霊の召喚・束縛を困難にする原因となっています。
これらの市民権を主張する精霊とは別に、Ta'renと呼ばれる別種の精霊の存在が知られており、これらの好奇心の強い、悪戯好きで不可視の精霊は多くは短時間(時には数時間から数日にわたることもあります)の間、周囲に悪意をもっていたり、冷酷に当たっている人をからかい、その様子を観察して去っていく、という習性があります。
彼らは大部分の時間を隠れて過ごしているため、市民として登録されておらず、実数は把握されていませんが、国内に5万から15万の間で存在すると見られています。
この国は工業化の傾向が強いにも関わらず、企業法廷のBusiness Recognition Accords(BRA)を認めていない国の1つです。通常AA,AAAの企業に提供される治外法権の権利を申請するには、その会社が満州国民によって所有されてなければいけません。
この点は国内法で厳しく規正され、投票等で影響を与えるような抜け道も全て塞がれています。
満州でビジネスを営むには、他の関連法規(人の自由精霊を一般市民と平等に雇用する、というような必要性を含む)も含めて、非常に難解な規制下で行われることになります。
Shangui社は外国の支援を受けない純満州企業としては最大の会社で、魔法研究と応用錬金術を専門とします。人の自由精霊の従業員比率は30%に達し、典型的な満州の会社になっています。
この会社は勢力範囲をアジアに限定し、そのことによって多くの西欧の会社の目に留まらないようにすることで、アジアにおける日系企業や Pacific Prosperity Groupによる乗っ取りという事態をかわしました。

Allied German States(AGS) - ドイツ連合国

基本データ

人口:9989万4000人
主要言語:ドイツ語(公式使用言語)、ポーランド語、スペルシエル、トルコ語
構成州:バーデュッシュ=プファルツ(Badisch-Pfalz)、ベルリン、ブラックフォレスト・トロール王国、ブランデンブルグ、ポモリャ公国、ハンブルグ自由都市同盟、バイエルン自由州、チューリンゲン自由州、ウェストファーレン自由州、西ライン=ルクセンブルグ大公国、ヘッセン=ナッソー、北ライン=ルール、北ドイツ連盟、ヴィテンベルグ
政治形態:連合共和制
隣接国:オーストリア、チェコ共和国、ポーランド、スカンジナビア連合、スイス、オランダ連合
地形:全体的に温暖。密生した温暖森林と耕地に覆われ、海岸沿いの低い土地からアルプスの3000m級の山々まで地形の標高差を持つ。
名所:アルプスの山々、ドナウ川、エルベ川、ライン川

地政学的概要

ドイツ連邦はヨーロッパにおいて強力で、政治発言力のある国家とされていました。しかし20世紀の終わりに、経済崩壊の危機に瀕すると失業率が上昇し、ついで食料不足が国を襲いました。
21世紀になっても問題は間断なくこの国家を襲いました。2000年代の最初の10年は国内を環境災害が襲い、ドイツとの国境に近いフランスのザールラントにあるカットノン原発の事故、さらに北海岸を襲った有毒な海水の到来と、容赦のない危機が連続し、2009年までに政府は崩壊寸前の状態となり国内は戒厳令下におかれることになりました。
さらにVITASが到来し、全土で400万人とも言われる人々が犠牲になり、さらに【覚醒】によって到来した4体のグレート・ドラゴンの闘争の舞台ともなりました。
それでもドイツは辛うじて生き残り、2014年には戒厳令が解除され、政治権力が国民の元に返されました。
政治的不安の高まりから、ベルリンの治安は回復が進まず、同年の年末までには新政府は"混沌を封じ込める"目的で、ベルリン市の回りに壁を建設しました。
さらに20年の間も、国内はUGE(2011年以降に出産された子供がエルフやドワーフになる減少)とVITAS II渦により、状態は良くありませんでした。これが後に2031年からの対ロシア・アラブ同盟諸国との戦争であるユーロ戦争では、ドイツ軍は粘り強く侵攻を阻止し得る準備ともなりました。
この戦争により強国の地位を再確立したドイツは戦後、ようやく成長への道をたどりますが、その道は決して平坦ではありませんでした。2030年代にはドイツ国内に3つのメタヒューマン自治州が生まれ、2038年では国内政治的対立から南部地域の一時的な連邦からの脱退を引き起こすことになります。この巨大企業に体する影響力を行使する目論見は失敗し、南部諸州は再びドイツへと戻ることになりました。
2045年にはようやくこれらの諸問題を解決する合意が得られ、国内の行政区に大して広く権限を委譲する新憲法が寄贈され、AGS(Allied German States)が成立するに至ります。
それから25年、ヴュルテンベルグにおけるSURGEによる多数の犠牲者、ベルリンのストリート戦争、Crash2.0による国内混沌と暴動といった様々な出来事を乗り越えてAGSは存続し続けました。2063年にはマリエンバード州がAGSを離脱し、チェコ共和国へ編入されましたが、このときにも国内に大きな混乱は起きませんでした。

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