'''西方暦1074年、サルモン・フィースト記す。'''  '''――ハイデルランド 興亡録''' '''西方暦1112年、セラフィータ・ユベール、師サルモン・フィーストに代わり記す。'''  '''――後ハイデルランド 興亡録'''   ----   ::''紀元前?'' *白鳥人ライテルーネ、魔神アーグリフの元を離れアーに帰依する。 ::''西方暦25年'' *メタノイア、マーテルの贖罪を否定し袂を分かつ。闇の鎖に囚われた彼女を救うため、マーテルは従者のアステエル、クラウゼルに言葉を託す。 ::''500年?'' *白鳥人ユスターシア、焔の魔剣アルガンダースを手に逃亡。 ::''880年前後?'' *アイルハルトと桿の騎士団、クラウゼルの助言を得てメタノイアを封印。 ::''1038年'' *騎士フリッツ、ケルバー伯の助力を得て至聖墓の探索に乗り出す。錬金術師コリス、司祭レミア、傭兵フェルディナンド、騎士リザベート、そしてリザベートの保護者である司祭ミラードがこれに同行。 *フリッツ、至聖墓にて聖痕とマーテルの秘密に到達し、世界の真理を知る。彼こそが後のヴィンス公、フェリックス・クリューガーである。 ::''1040年'' *7月 **エステルランド併合戦争、第二次ハンゼンの戦い。メオティアの森、ヘルマンの勅命を受けた傭兵伯ゲオルグ・シュローダーによって焼き払われる。多くの森人らが犠牲となった。 **森を守護していた狼人リヒテル、ゲオルグの手勢によって左手を失う。 **森人の娘が焼死したクラウゼルの名を騙り、仲間を逃がすため魔神クックラカンの取引に応じてカセリナの呪いに侵される。 **狼人リヒテル、“黒い幽霊”ドクトル・フレケンシュタインによって機械の義腕を移植されて蘇生。リヒテルはヘルマンとフレケンシュタイン、二人の仇に復讐を誓う。 ::''1041年'' *バルヴィエステ辺境の教会に流れ着いた森人の娘が、命と引き換えに女児を出産した。この赤子が後のソフィア・シュローダー傭兵将軍である。 ::''1046年'' *エステルランド王女ヒルデガルド、双子の兄リオンと共に誕生。リオンは忌み子とされ、誕生後すぐにヘルマンの命を受けた司祭テトスの手によってローゼンベルク伯の元に送られる。 *カール皇子付き従者ヤグアル(ヘルマンと白鳥人の娘であるヒルデガルド)、黄金杯と契約を行ないカールを王にと望むも、白鳥人ユスターシア、剣士ケイオスら刻まれし者たちに阻まれる。 *ローゼンベルク伯の従者、領地への道中を賊に襲われ行方不明となる。 ::''〜1059年?'' *生き延びたリオン、傭兵から武功を立てヴィンス公国に仕官する。 *ランディス家長男レオハルト、見聞を広める為婚約者を残して放浪の旅に。 *エーバーハルト方伯の忠臣ヒルデブラント・グルムバッハ、身を挺して白鳥人ヘルベティーナの命を救い、彼女の魂の伴侶となる。 *旅芸人の娘ミュシェット、フォーゲルヴァイデの密偵となりヘルマンに忠誠を誓う。 *レムリア(の一人)、ケルファーレン公の部下を名乗り堂々とフェルゲンに潜入。以後様々な工作を行なう。エステルランドの行く末を見定めるためのエリックの指示と思われる。 ::''1060年'' *傭兵ミルネリア・アルトネリア、奇跡の村にて死亡。 *旧ハイデルランド王国派の貴族の連名によるヘルマンの暗殺計画が露見。首謀者はただちに討ち取られるも、計画は伝説の暗殺者シャカールの手に委ねられる。この陰謀は王妃マルガレーテによって直ちに阻止され、指揮を執った宮廷魔術師ラクトウェスの名を一躍世に知らしめた。彼女は天慧院より宮廷魔術師に着任したばかりの弱冠13歳であったという。 *銀の舌を巡る争いの末、魔神クックラカン討伐される。クラウゼル、カセリナの呪いより解放される。 *エーバーハルト方伯の乱起こる。直ちに軍師フォルゲイン・ルーゲンヴィッヒがフェルゲンより派遣されるも、方伯らに尽くす忠臣の働きもあり戦況は膠着。 *エーバーハルト方伯の乱に乗じた逆賊の手により公子フェルメート、公女コンスタンツェ行方知れずとなる。 *クラウゼルはヒルダの客人としてフェルゲンに招かれるも、ヘルマンに5年後の死を予言して姿を消す。 *ブルーダーシャフトに激震。エリックの正体および禿鷲の巣の暗部が明らかに。次兄レムリアらの活躍により事件は闇から闇へと葬られた。 *“黒い幽霊”の助力を得、ミハエル・ランドルフがハイデルランド王を僭称して蜂起。ノエル・フランシス・エルマー率いるエステルランド軍がこれを鎮圧する。その最中に白鳥人や巨大な魔神と殴り合う隻腕の人狼を見たという目撃例多数。 *アンナ・クレメンス枢機卿、“黒い幽霊”と結託しヴァルタニクスの矢に付着した聖血から救世母トライアを創生し、教皇領に対して挙兵する。しかし突如来臨した魔神アーグリフによりこの計画は失敗。 *この騒乱の中リヒテルは仇敵ドクトル・フレケンシュタインを仕留め、復讐の一つを果たす。その場に居合わせた宮廷魔術師ラクトウェスによってリヒテルはエステルランド騎士団に推挙され、トライアは(詳細忘れた。誰か補完プリーズ)へと引き取られた。 *エーバーハルト方伯の乱、方伯自身の死をもって終結。 *11月 **ブレーデル戦争リヒテンフェルトの戦い。エステルランド王国“傭兵将軍”ゲオルグ・シュローダー伯とブレダ王国ガイリング2世との一騎打ち。壮絶な戦いの果てに傭兵将軍は命を落とした。奇怪なことに、当時は所領に隠遁し一切外には姿を見せなかったはずのヴィンス公フェリックス・クリューガーを見たという記録が複数確認されている。 **リオン、リヒテンフェルトでの功績によりヴィンス公の十三鬼衆の第十三席に昇格。 **飢餓の剣王カーネイジ、刻まれしものたちによって打ち砕かれる。 **リオンは十三鬼衆ヨハン・ヴァンコッペンを討ち果たし名を挙げるも、彼を危険視した同輩によって追われ、北の地に程近いオルテンガルドの丘に逃げ延びる。追っ手を討ち果たし生贄の祭壇に捧げたリオンはそこで召喚されていた魔神ボリヴァドゥスに挑み敗北。花押と傲慢の印、尊厳なき印を与えられる。 ::''1062年'' *黄金杯探索の従者に抜擢されたミュシェットとニザラ・カーディス知り合う。 *黄金杯、辺境の村レーヴェンマウルにて確認される。病んだ者たちが行き着く死の村にて城伯ゲルラックの願いを叶えたとの記録あり。 *神の欠片/絶望の印をその手に宿した少年ティムが生まれる。彼の父親は殺戮者であり、ラクトウェスらによって倒されていた。焼け落ちた村で白鳥人ライテルーネに助けられたティムはラクスによって引き取られる。 ::''1063年'' *リオン、アンセルのフェルゲン入城を助ける。ラクトウェスと“蜘蛛”一族の因縁始まる。 *シャス・ロリエ、グータの聖衣の探索に出る。 *怪盗ファルケー、ウォルフガング・シュナイダーらによって捕らえられる。 *クィン、ドラッヘンブルクの学芸院に入る。 *ラクトウェス、北方の監視の為、学芸院の教師としてドラッヘンブルクに滞在。七つの大罪の印の1つ、《嫉妬の印》ラクトウェスの研究下に。彼女がこれをどうしたかは不明だが、破壊には至ってない。破壊できるのかどうかも未だ不明。 ::''1064年'' *リヒテル、騎士クルトの従者としてヘルマン一世に近づくも黄金の杯の探索行失敗を理由に追放される。 *クラウゼル、放浪の果てに辺境の都市グリュンバルトに流れ着き、若き領主フランカに厚い歓待を受ける。 *ラクス、ティムを連れ印の研究のためイスマリア女学院に向かうが、そのたびの最中にティムは姿を消した。 *''8月'' **エーバーハルト方伯の忠臣ヴォルゲラング・ハイトシュタイヒ、生還した方伯の公子フェルメートによって討たれる。 *''11月'' **千年紀最期の暗天節。魔神モルトゥス討たれる。事の真相を記したラクトウェス・アズパラスの『死者の王に纏わる一考察』は後に天慧院の禁書とされた。 ::''1065年'' *''1月'' **魔神イルルニィ討たれる。エーバーハルト前方伯の汚名は公子フェルメートによって雪がれ、かの地を脅かした闇は晴れる。が、その祝宴の席でフェルメートの行方は知れず、エーバーハルトはレオポルト・フライブルク宮中伯の治める地となった。 *クィン、イスマリア女学院に編入。薄雪草の妹となる *ラクトウェス、その見識を買われイスマリア女学院の教師に。学院の庭師に助けられたクラウゼルと再会する。 *忘れられた都にて魔神メタノイア討伐される。この折、マーテルの従者だったアステエルが現れ、メタノイアにマーテルの御言葉を下したという。 *ラクトウェス、至聖墓の秘密に挑む。彼女が何を見たかは不明だが、この直後彼女は再三拒絶していたフェルゲンからの宮廷招聘に応じ、王宮に戻っている。 *ブレダ王国辺境のフロム辺境領に、魔神カアスを信奉する真教アルカイ派と結託した大規模な北狄の侵攻。ソフィア・シュローダー率いるシュローダー傭兵団と共に義勇兵が奮戦するも数の差から篭城戦となる。 *ブレダ本国より派遣されたクィン、手勢を率いてフロム辺境領に入城。敵軍首領のハイオークを打ち倒し、程なくして到着したブレダ王国軍と共に反撃に転じる。 *この戦の折に発見された北の地へと至る大空洞がエステルランドとブレダ連合軍による北狄大遠征のきっかけとなった。 *''9月'' **ブレダ・エステルランド連合軍による北狄大征伐。ブレダ国王ガイリング、エステルランド第二王子アンセルらによってオークの王ゲーマルグ討たれる。これは聖母派の魔神によるカアスを討つ計略の一端であった。 **リオン、北伐の最中自分と同じ「尊厳なき死の印」を持つパーヴェと刃を交える。 **侵攻の果てに力尽きたアンセル、魔神スーペルス=マーキナの策謀によって命を永らえ、魔神の傀儡となる。 *''10月'' **リヒテル、クラウゼルとレムリアの協力によりフェルゲンに潜入。 **闘争に疲れたクラウゼル、メオティアの森にほど近いリンド村の外れに流れ着き、森人の少女テレジアを引き取って生活を始める。 **黄金杯の騎士に成り下がった宮廷魔術師イシドール・メッケラー、イオネスク・ライヒと共謀し王妃マルガレーテ、王女ヒルデガルドの暗殺を企むも、同じく宮廷魔術師のラクスらによって阻止される。 **火竜ロヴレンド襲来。フェルゲンは陥落し、ヘルマン一世が死亡。潜入していたレムリア、人形プフェーアデらの協力によってマルガレーテ、ヒルデガルドはフェルゲンを脱出し古都ブリュッケンへ。 **メオティアの森にてエルフたちの亡霊が王女一行を襲う。これを退けたのは旅に同行していた刻まれしものたちの功績だった。 **クラウゼル、メオティアの森で復興を始めたエルフと和解し、各地に散った仲間達に森の復興をを知らせる旅に出る。 **リヒテル、宿願を果たした後各地の司祭のもとへと放浪の旅に。 *''11月'' **カールを王に選定する選定候会議にて、レオハルトとクィン出会う。 **リオン、ブリュッケンにて幽閉されたヒルダと会う。 ::''1066年'' *ヴィンス30日戦争。公女リエッタ・クリューガー、供の者と共にアンセル王子生存の書簡を携えて劣勢の公国に入城。以後、フェリックスの代理として活動を開始する。 *テトス・クレタ、黄金の杯の力を知り、神聖騎士団の一員としてリエッタの力となることを誓う。 *黄金杯の行方を捜し戦場に訪れたライテルーネ、魔神アーグリフと面会。魔神ペルモーの企みと、それを打ち破るべく単身挑むラクスの存在を知る。 *辺境の地フラウベルクにて、殺戮者“暴虐なる”ゴルドー潰える。領主ハインツ死亡の報せとともに嫡子をめぐる騒動が起きるが、クィンがその後見人となることで本格的な騒乱は回避された。なお、後に領主不在となったフラウベルクはブレダ王国に併合されている。 ::''1067年'' *ヒルデガルド、アンゼルと決別しケルバーへ亡命。 *ヴェントガルドの修道院に幽閉されていたノエル、エステルランド騎士団元帥グリム・ド・ルーと共に修道院を脱出しヒルダの元へ馳せ参じる。後に神学者トルメータによる説話で当時ノエルに掛けられていた異端の嫌疑は誤りであったことが伝えられている。 *リオン、妹ヒルダの代わりにバルヴィエステのアンゼル一世のもとに身を寄せる。 *継承戦争の国境であったシュパイヤーマルクの西方の辺境カロラバルトにて、領主の地位を巡る騒乱起こる。領主ファーレンベルトの日記には、カールの手勢に追われ窮地に陥った自分を一人の美しき河の乙女が助けてくれたことが記されている。 *マティルデンブルグに一体の石像が寄贈される。謂れは不明だが、以後誰ともなしにその像は『奇跡の彫像』と呼ばれるようになった。 ::''1068年'' *〜〜伯(因縁の忘却に伴い名前忘れた。誰かフォローplz)の手によってダッハの遺産、『太陽と月の戦車』浮上。天空伯カエラムとザイドリッツ号に乗り合わせた刻まれし者たちの活躍によって事なきを得るものの、この争いによって辺境の治安は乱れ、“空から降り注ぐ破壊の光”は三王会戦の遠因の1つとなった。 ::''1069年'' *''6月'' **神聖バルヴィエステとの対立が深まるなか、カールを頂きイオネスク・ライヒ率いるエステルランド王国軍、通行を求めて自由都市ケルバーを包囲。戦乱を回避するため新興勢力ウニオンとの間で会談の席が設けられるが、その最中にカールの暗殺未遂騒動が起こる。ライヒはケルバーに逗留していた宮廷魔術師ラクトウェスの手による陰謀と断定、王国軍によるケルバーの占拠を行なう。 **カールの暗殺未遂が戦端を開くためのライヒによる策謀であったことが明らかとなり、乱心したライヒ、ラクトウェスらによって討たれる。同時期、エステルランドとバルヴィエステの会戦は不可避となったのを見届けるように、王国軍の軍師ルートヴィッヒも忽然と姿を消している。 **三王会戦。レオハルト、リヒテル、パレットら主だった騎士、傭兵たちはそれぞれの陣営に立ち、こぞって戦に参加した。願いを叶える黄金の杯や多くの白鳥の乙女、古きヴァルターの戦士たちの傭兵団、そして魔神ペルモーと刃を交える魔神アーグリフの目撃報告などが数多く後の史書に記されている。 **最激戦区のひとつに数えられるゲシュティレントの丘では魔神ボリヴァドゥスが顕現し、バルヴィエステを離れ駆けつけたリオン、ラクスらが激戦の末にそれを討ち果たした。戦場の絶望を振り払うように夜空には無数の聖痕が輝いて地を照らし、まるで遥か古き時代の書にある満天の星空のようであったという。 **レオハルト、戦友トリスタンの最期を看取る。 **夜の兄弟次兄レムリア、命を落としたエリックの遺志を継ぎ、以後ヒルダに仕えウニオンを守ることを決める。 *''11月'' **リオン、フォーゲルヴァイデの血をひく後継者、ヒルデガルドの兄、リオン・フォーゲルヴァイデとしてウニオンに参列。ノエルの死と共にヒルダの元を離反したグリム元帥に代わり、将軍職を預かる身となる。 **レオハルト、トリスタンの故郷ブッヒァバッハを訪れる。 **ワインで有名な北の街ブッヒァバッハで領主トリスタンが乱心し、ウニオンからの使者を拘束。葡萄畑を焼き払い領民を惨殺した。後に秘儀魔法使いラクトウェスによってこの地には魔神メローディアの加護があったことが明かされる。 **レオハルト、ワルター・ドレイクより覇王のメダルを預かる。 **ブレダ辺境の村ハイブロンにて北狄の侵攻。村娘が多数が魔神カアスへの供物として攫われるも、濡竜将クルクスらによって北狄の呪術師のハイオークが討たれ、被害は未然に防がれた。同時期、村々を人狼が脅かすという噂が流れる。村娘を救出した傭兵達の中には二人のウルフェンがいたとされるが、その因果関係は不明。 ::''1070年'' *1月 **ブレダ王ガイリング2世、リーズらの尽力により永い眠りより覚醒。一説では彼の命を繋ぎとめたのは、覇王のメダルに眠る魔神の力による秘法との噂。 **クィン、実父であるガイリングとの決別を宣言する。 *2月 **“メローディアの巫女”ネクメレーナの扇動により、北狄の一部勢力がウニオンに進入。姫将軍リオン、クレール・ド・メーヌらがこれを迎え撃った。これを契機にウニオン内部で守旧派と外部からの流入勢力の対立が表面化する。 *リュフトヒェンにて領主の座と黄金杯を巡る争い起こる。前領主の娘を擁く抵抗勢力のクラフトらによってリュフトヒェンに圧制を強いていたニザラとザイラスのカーディス兄弟死亡。 *グリュンバルトにて飢餓の剣王の欠片を身に宿した盗賊騎士クルトとの戦。フランカを助けるため戻ってきたクラウゼル、カーネイジの破片の存在を知り再び旅に。 *サンジェルマ修道院の聖女ゼルマの持つ「マーテルの錫杖」の真贋を問うため、教皇庁より調査隊が派遣される。錫杖の正体はかの魔女ブラウエンヴィントの持っていた魔杖バルザミレンに、飢餓の剣王カーネイジの欠片が寄生し誕生した殺戮者であった。調査隊のダイアナ枢機卿が襲われるという事件が起きるも、同行していた助祭ライテルーネ、騎士レオハルト、ゼルマの友人クィンによってこれは阻止される。 *4月? **ミンネゼンガー、リューデスバーデンにおいて大トーナメントが開催される。 **ユリウス・フォーゲルヴァイデ、突如反旗を翻しリューデスバーデンを包囲するも、数日のうちに包囲を破られ、敗走。ユリウスは討死。 *5月 **ブレダ辺境にて黒い狼によって司祭が次々と殺される事件が発覚。ハイブロンのジェローム司祭までもがその犠牲となり、ついに駆け付けた刻まれし者たちによって闇に堕ちた狼は討たれた。 *ノアランドのパルト村にて、古びた風車が老朽化のため壊される。 *ヴァローナで対立していた二つの領主、モンタギュー家とキャピレト家和解。 *水晶館の崩壊。リヒテルの義腕に三騎竜『黒』の核が残されていたことが明らかとなった。ドクトル・フレケンシュタインの遺した最後の仕掛けであった。これによりリヒテルは殺戮者へと身を墜とし、村々を襲って回ることになる。 ::''1071年'' *魔狼動乱。魔神スーペルス=マーキナの眷族となり果てたリヒテル、無数の惨劇を引き起こしながらブリュッケンからケルバーへと侵攻するも、マルガレーテの密名を受けたプフェーアデ、秘儀魔法使いラクトウェスらによって討伐された。クラウゼルの手によってリヒテルの魂は闇の呪縛より解き放たれ、一本の若木に託されて輪廻の輪に戻った。