3rdコンバートルール  追加の特徴 ○名称 作成点=メック戦士および航空兵/その他のクラス  説明 ●猪眼の狙撃兵 作成点=50/10  この能力を持ったキャラクターは特定の部位を狙って射撃をおこなうことができます。ただし頭部は狙うことができません。部位を狙うときには一つの武器でしか射撃できず、格闘もおこなうことができません。  使用した武器がSRM(およびそれに準ずるもの)なら最初の2点、LRM(およびそれに準ずるもの)なら最初の5点だけが目標の部位に命中し、他のダメージは通常通り命中判定表を振ります。 ●回避行動 作成点=5/−  この能力を持ったメック戦士は格闘フェイズにおいて通常の格闘動作の代わりに「回避行動」を宣言することができます。「回避行動」をおこなったユニットに対する格闘攻撃はすべて+2の修正が課せられます。 ●エッジ 作成点=10/10  エッジを持つキャラクターは1つのシナリオにつき1回だけ、ダイスを振り直す(振り直させる)ことができます。(『Maximum Tech』には「1D6のロール」と書いてありますが、「2D6」の間違いでしょう。また、2D6に特定しなくてもいいでしょう)  そのキャラクターの行うロール、および、そのキャラクターに対して行われるロールを振り直させることができます。  2回目のダイスが1回目よりも悪い目であっても、その結果に従わなくてはいけません。  エッジは2個、3個と重複して獲得し、1シナリオ中に振り直すことのできる回数を増やすことも可能です。もし30点の作成点を払ってエッジを3つ獲得したのならば、3つの判定を振り直したり、一つの判定で4回ダイスを振ったりできるのです。 ●格闘の達人 作成点=10/−  格闘の達人をもつメック戦士は全ての格闘戦のダメージを1点上昇させることができます。また、そのメック戦士のおこなう全ての格闘動作はそのメック戦士が移動したことによる修正が−1されます(0未満にはなりません)(つまり、静止・歩行による修正が0、走行による修正が+1、ジャンプによる修正が+2になるということです)。 ●武器の達人 作成点=30+武器の期待ダメージ(最も近い5の倍数になるように切り上げ)/15  武器の達人をもつキャラクターは、得意な武器による命中判定に有利な修正を得ることができます。得意な武器を1ラウンドにひとつしか使わないのなら−2の修正を受けます(別の種類の武器と同時に使用してもかまいません)。得意な武器を1ラウンドに複数個使うのならば、それぞれに−1の修正を受けます。  選択する武器は「中口径レーザー」や「LRM10」「インフェルノ弾頭を装備したSRM2」「電針銃」というように種類・口径・連射数・弾薬の種類まで決定します。「クラブ/ハチェット」、「メック用ソード」を除いて、格闘動作で武器の達人を獲得することはできません。  ハチェットやメック用ソードのように重量によってダメージが変わる武器は、メック重量45トンでTSMは使用していない時のダメージで作成点を計算します。  LRMやSRMなどの期待ダメージは、アルテミス4などの支援システムを使わず、命中本数の判定のダイスで7がでたものとして期待ダメージを求めます。  武器の達人を重複して獲得することはできません。(同じ武器に対して複数獲得することも、複数の武器に対して獲得することもできません) ●痛みへの耐性 作成点=5/5  痛みへの耐性を持つキャラクターは意識維持ロールに−1の修正を得ることができます。また、弾薬誘爆によるダメージが1点(10点)軽減されます。 ●スピード狂 作成点=10/5  スピード狂を持つキャラクターが操縦するメック/車両は、そのターンは射撃や格闘をおこなわないなら、走行MP/全速走行MPに+1されます。 ●火炎恐怖症 作成点=マイナス5/マイナス5  この特徴を持つキャラクターは火炎に対する激しい恐怖感を持っています。敵対するユニットがインフェルノ弾頭や火炎放射器を持っているのならば、なるべくそのユニットから離れるような行動を取ります。もし実際に火炎攻撃でも受けようものなら、たとえ実際の被害がなくてもその場で緊急脱出くらいはしてしまうでしょう。また、恐怖の度合いによってプレイヤーはあらゆる判定にプレイヤーが望むだけの不利な修正を課してください。  メックが過熱することや、敵対しないユニットの持つ火炎などには恐怖感は覚えなくてもかまわないでしょう。  プレイヤーはうまく恐怖症を演じてください。 ●格闘恐怖症 作成点=マイナス5/−  この特徴を持つキャラクターは格闘戦に対して激しい恐怖症を持っています。格闘距離には決して近寄ろうとしないでしょう。もし実際に格闘攻撃でも命中されようものなら、たとえ攻撃が頭部に当たらなくてもその場で緊急脱出くらいはしてしまうでしょう。また、恐怖の度合いによってプレイヤーはあらゆる判定にプレイヤーが望むだけの不利な修正を課してください。  プレイヤーはうまく恐怖症を演じてください。 ●水恐怖症 作成点=マイナス5/−  この特徴を持つキャラクターは水に対して激しい恐怖症を持っています。なるべく水地から遠ざかるような行動を取ります。また、恐怖の度合いによってプレイヤーはあらゆる判定にプレイヤーが望むだけの不利な修正を課してください。  プレイヤーはうまく恐怖症を演じてください。 --------------------------------------------------------------------------------  ルール変更点 【熱状態表】  熱状態表は『Maximum tech』付属の表(過熱50まである表)を使用します。29以下は通常と同じなので、ほとんどゲームに影響を与えることはないでしょう。 【クラブ・ハチェットの扱い】  クラブ・ハチェットは通常の命中個所表を使用します。ダメージは1個所に適用されます。  クラブとは、「落ちた」メックの手足、および燃えていない森林ヘクスから得た木のことです。木は1回攻撃が命中するとなくなってしまいます。  クラブを拾う(木を引き抜く)には、クラブの落ちている場所(あるいは森林)で移動を終了し、そのラウンドは射撃も格闘も行わなかった場合に拾うことができます。 【SRMのダメージ】  SRMのダメージは1本(2点)ずつ命中箇所表を振ります。 【LRMを使用した間接砲撃】  直接目標と斜線が通っていなくても、味方機の戦術コンピューターを介して目標機の情報を得、間接砲撃を行うことができます。通常の命中への修正の代わりに以下の修正を適用します。射撃を行うユニットを射撃機、観測を行うユニットを観測機、射撃されるユニットを目標機と呼称する。  観測機と目標機間の斜線が通っている必要がある。観測機はこのターンは射撃を行えない。  @射撃機と目標機の距離による修正。(近距離・中距離・遠距離、最低射程)  A間接砲撃を行うことによる修正=+1。  B射撃機、観測機が移動したことによる修正。(静止±0、歩行+1、走行+2、ジャンプ+3)  C目標機が移動したことによる修正。(1〜2ヘクス±0 3〜4ヘクス:+1 5〜6ヘクス:+2 ……)  D観測機と目標機の間の地形による修正。(林ヘクス:+1 森ヘクス:+2) 【致命的命中】  致命的命中個所を決定した際、前のフェイズまでに致命的命中が起きていた装備欄なら、振り直します。同じフェイズの間に致命的命中が起きた装備欄だった場合は、そのまま適用されます(残念でした)。  その部位の装備欄に何も装備されていなかったり、前のフェイズまでの間にすべての装備欄で致命的命中が起こっている場合は、致命的命中はダメージと同じように移行します(胴中央、頭部の致命的命中は移行しません)。  フェロファイバーやTSMなどのように「振り直し」として扱われる装備欄は、空欄として扱います。 【攻撃目標】  攻撃目標の決定には、もはや射界は制限を与えません。右側面にいる敵と左側面にいる敵とを同時に攻撃することができます。ただし、複数の目標を攻撃する場合には2体目には+1、3体目には+2、4体目には+3...の修正がかかります。  武器の射界は今まで通り制限が存在します。例えば、右腕の武器で左側面や背面を狙うことはできません。  背面の敵を攻撃する時にはさらに+2の修正がかかります。 【胴の回転】  もはや反応フェイズは存在しません。各ユニットはそれぞれの射撃の宣言フェイズに、射撃の宣言の前に胴の回転を宣言します。胴は終了フェイズまで戻ることはありません。 【追加装備(中心領域の技術で作られたもの)】 −氏族(クラン)製の武装と、中心領域製の武装のちがい−  氏族(クラン)と中心領域とでは現在のところ技術力が違います。そのため、同じ名称の武器でも重量・装備欄・射程・ダメージ等が違います。混同しないよう気を付けてください。 公式Q&A Q: 3025年の中心領域の人口は数兆人ぐらいですか? A: はい。だいたい数兆人ぐらいです。経験則的には、1つの世界あたり30億人が妥当でしょう――幾つかの世界ではより高密度ですし(例えば、“アトレウス”の人口は53億人です)、他の世界ではより低密度ですから(例えば、“シンプソン・デザート”の人口は70万人程です) 正確な数字ではありませんが、しかしながら、私は自由世界同盟の現在(3067年)の総人口が1兆人であると知っています。  従って、3067年の継承国家の非常に大雑把な人口見積もりは――  ―カペラ大連邦国 5000億人  ―ドラコ連合 9500億人  ―恒星連邦 1兆5000億人  ―自由世界同盟 1兆人  ―ライラ共和国 1兆1000億人  そして、3025年では――  ―カペラ大連邦国 6000億人  ―ドラコ連合 1兆2000億人  ―恒星連邦 1兆5000億人  ―自由世界同盟 1兆人  ―ライラ共和国 1兆3000億人  これが、あなたの助けとなる事を願っています。 ―クリス・ハートフォード Q: 何故、車輌やメックに1基以上のエンジンを搭載するのを許さないのでしょうか? A: 正にゲーム・バランス上の理由です。 ―ランドール Q: 私は移動力が4/6/0のメックを持っています。今、そのメックは脚の“腰”駆動装置と別の脚の駆動装置を2つ失いました。私は損傷した駆動装置による移動力の−2をしてから移動力を半分にするのでしょうか?(残移動力1/2/0) それとも、私は逆に適用するのでしょうか?(残移動力0/0/0)  もし、腰が損傷して熱が5点溜まった時はどうなるのでしょうか? 貨物を運んでいる時に脚の駆動装置が損傷した場合はどうなるのでしょうか? A: あなたはそれが与えられた順番で修正を適用します。――(ゲームの手順を)簡単にする為に、損傷が同一のターンに与えられた場合でも、あなたは致命的命中(クリティカル)が起きた順番に修正を適用します。  損傷に基づく全ての修正は他の修正――熱、貨物等々のもの――が適用される前に、最初に適用されます。 ―ランドール Q: ロングトム間接砲(ロングトム・キャノンではないです)は、メック(オムニメックやその他のもの)に搭載できるのでしょうか? それは、私が作りたいと思う本当に素晴らしい間接砲ユニットになると思うのですが; ) “正にアーバン・メックに見えるでしょう” A: いいえ。 ―ランドール Q: オリジナルの中心領域の旧設計メックの中には氏族に捕獲されたり、中心領域が捕獲した氏族の装備により改修が行われた“C”バージョンが存在しています。その中には、私が愛する機体――シャドウホーク、アトラス、ヴィクター等々が含まれています。  氏族と中心領域の技術による複合機は、レベル3ルールとされています――今でも、それらはレベル3メックなのでしょうか? それともレベル2になっていますか? レコードシート:アップグレードの“アニヒレーターC”や“ショーグンC”についてはどうなのでしょうか? A: それらのオリジナルの“C”メックは、2つの理由からレベル3の機体となっています。1つ目は中心領域と氏族の技術が複合で使われている事、2つ目はそれらの機体のほぼ全てが規定重量未満な事からです――これは彼等が設計ルールを破っている事を意味します。レコードシート:アップグレードに載っている“アニヒレーターC”や“ショーグンC”、その他の4機は、完全に氏族の技術のみで作られており、それ故に彼等はレベル2のメックとなっているのです。 ―ランドール Q: ジャンプジェットをメックの装備欄に割り当てる時に、均等に配置する必要はあるのでしょうか?(例えば、右脚に2基、左脚に2基、胴中央に1基というように) この事について明確に述べたルールを私は見つける事ができませんでした――しかし、公式のメック・デザインは全て上記に沿って配置されています。  私は5基のジャンプジェットを同一の箇所に全て配置する事はできるのですか? それとも、分散して配置しなければならないのですか? 4脚メックはジャンプジェットを3基だけ取り付けて、胴中央に1基、右脚に1基、左脚に1基というように配置する事はできるのですか? A: いいえ。ジャンプジェットは均等に配置する必要はありません。  現在、あなたは、1000機の公式メックの内の999機で、均等にジャンプジェットが配置されているのを見る事になると思います――我々の大部分は、しばしば反論理的なゲーム・ルールの場にて確かな論理的なものを施す必要があるのです。  それにまた、そこは事態を興味深くする少しばかしの“カオス”が常にある場所です。長年、「“ジャンプジェットが不均衡”なメックは絶対作らない」と公言していたにも拘らず、ランドールはそれを実行し、スパイダー7K2型(レコードシート:MWDAI内に存在します)を設計してしまいました。  故に、この話の教訓から鑑みて、あなたはジャンプジェットをあなたが望む脚や胴の好きな場所に配置する事ができます。ただし、あなたは“不均衡”なジャンプ・メックが公表されるのを見る事は今後99.9%無いとは思われます。 ―クリストファー“ボーンズ”トロッセン  不均衡なジャンプジェット装備欄配置に関する、如何なるルールも存在してはいません。 ―ランドール Q: セミガイデッド・ミサイルやアローIVミサイルの観測ユニットとして行動している場合、そのユニットはそのターンの自分の射撃が不可能な事を意味しているのでしょうか? A: “バトルテック・マスタールール”のP.77には「The spotting unit cannot make any attacks of its own during the arrival turn,」、P.142には「...just as if it were an on-board Arrow IV Homing Missile attack.」と書いてあります。故に、これらの両方の状況により、TAGを使っているユニットは他の攻撃をする事は不可能です。 ―ランドール http://www003.upp.so-net.ne.jp/Irregulars/bt_q_a5.htm ここから先を見る