犯罪情報は、迂闊に外に出れば捜査に支障をきたし、有効に公開すれば捜査の手助けともなる。メディアへ流す情報を制御し、世論を誘導し、犯罪の解決に結びつける。そんなブラックハウンドの報道官が彼女、春亥子みのりである。不機嫌なことが多く、上司でもプレス相手でも気に入らない時には躊躇なく悪態を付くが、的確な状況判断と決断力を擁し、お陰で解決された事件も数多い。
　だが、みのりの行う情報操作には裏の側面も存在する。そして、時にそれは表向きの以上の重要性を持つ。組織の性格上、司政官らとの繋がりの深いブラックハウンドは、その不祥事の影響を受けることも多い。それらの影響を最小限に抑え、時には「無かったこと」にする。その指揮をとるのも彼女なのだ。
　しかし、それは決して彼女が支配者にとって都合の良いイヌだからではない。取るに足らない醜聞であっても、それは着実にハウンドの影響力に響き、結果的に犯罪の増加を呼び、より多くの人々が傷つくことになる。それを防ぐためにこそ、報道規制（ブラックアウト）を敷き、秘密裏に工作を行い、事実を闇に葬るのだ。
裏を返せば、例え司政官が相手であっても、それを見過ごすことが、より悪い結果を招くならば、そこに容赦は無い。ハウンドに身を置くのも、それが犯罪に対処するのに最も都合が良いからに過ぎないのだ。飼い主など意にも返さない狂犬、それが彼女なのだ。
その様なスタイル故、早急かつ確実に犯罪に対処するため、自ら進んで最前線で捜査を行うことも多い。現場に対応するため、対重犯部隊には及ばないものの、並みの犯罪者には遅れを取らない程の訓練も積んでおり、その場で取り押さえられる者も多い。
　このような時、みのりと共に対処するのが妹のちぎりである。姉と違い愛想良く穏やかな性格だが、かつてテロに巻き込まれた事があり、瀕死の重傷を負った。幸い一命を取り留めたが、みのりの犯罪に対する姿勢は、この事件が少なからず影響を及ぼしているようだ。その後姉の後を追い自らも警官となったが、過去の件も手伝い、みのりはそんなちぎりを歓迎していない様子である。コンビを組んではいるが、その理由の半分は妹が心配だからである。最も、普段は事ある毎に叱責されたり小言を言われたりでそんな様子は全く見られない。
　ちなみに、みのりは「御法」と書くが、やや仰々しいと思っているらしく、普段はそう名乗ってはいない。

　好きなうまい棒はとんかつソース味。数種の野菜の風味がほのかに香る濃厚なソースの上品な味わいが素晴らしく、ごはんが進む味の１つといえよう。ちなみにちぎりの好きなうまい棒はソース味。こちらは小細工無しの古き良きソースを思い起こさせるストレートな味わいが特徴。現在ではとんかつソースに取って代わられたが、この事に関しては姉に対しても簡単には引かない一面を見せる。

経験点消費：147
▼能力値上昇：0
▼技能修得：185
▼常備化：82