「私の力は、いつか空の彼方へと辿り着くためのもの。
　易々と貴方にくれてやる道理はないぞ。猫の王」

　“いつか月に行くために。”
　そんな夢のようなことを語り、日々修練を積む魔術使いの少女。いくつかの規定を満たしていなかったため、ナイト・ワーデンの審査はパスすることができず現在はフリーランスである。
　彼女の語る夢は荒唐無稽なものではない。砂夜は生まれたときから一緒に育った大の親友、四方院木乃葉を月領評議会“９Ｃ”の召喚で失うという別離を経験した。月と地上、38万キロの距離に隔てられた親友のもとへいつか辿り着くために。砂夜は自らの才を極め、最優の護り手となることを誓ったのだ。
　アヤカシ。テロリスト。日本。どんな相手だろうと構わない。彼女は戦い続ける。己の名が遥か遠い月に届くまで。

◆彼女の根源は『剣匠』であり、元力もそれに因む無数の剣に拠って成り立つ。
　万有なる護り手の資質を持つ彼女は、必要に応じて戦術を変化させる千の剣なのだ。

経験点消費：155
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